硯床
硯床は、硯、墨、硯滴などを一箇所に集め、整理する文房家具で、書案(ソアン、文机)の側に置いてあった。この硯床の上段は硯が保管でき、普段使用しない時には蓋を閉めて、埃などが溜まらないよう端正にした。上段の下の引き出しは、上段の黒柿文様とつながり目立たないように隠し引き出しを設けている。下段はナシの木で柱を立て、底板を設け小さい本や文房具類を置く空間を設けた。下段は、ポソンコ(韓国の伝統衣装を着るときに履く靴下であるポソンのつま先の上に上がって尖った部分)模様の風穴(物の周りに穴をあけたり、細かく刻んで貼り付ける装飾)が施され軽快さが伝わる
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