脇差

緩やかな曲線の刃を持つ「日本刀」は、平安時代後期の11世紀に初めて登場した。この時期に馬に乗った騎馬武士たちは、刀を腰に差し、矢を放ちながら戦闘に臨んだ。16世紀になると、大規模な歩兵戦へと戦闘方式が変わり、以前の刀より軽く抜きやすい打刀(うち刀)が広く使われ始めた。 打刀の場合、刃を上に向けて腰に着用したため、抜く動作からそのまま敵を斬ることができるという利点があった。また、打刀は主力武器という意味で本差(ほんざし)とも呼ばれた。「脇差」は打刀 より刃が短く、補助的な武器の役割をした。江戸時代の武士は、一対の本差と脇差を腰に差して持ち歩いた。

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