石火爐

火炉は炭火を入れる器です。炭火の火気を用いて湯を沸かしたり、室内暖房用として使われました。また、女性たちが住む閨房では、火のしをかけるために必要なこてを加熱したり、火のしに入れて使う炭を作るときにも使われました。火炉はいろいろな材料で作られ、その中には石製の火炉もあります。パク・ヨンスク先生が収集したこの石の火炉は、閨房で使われたものです。胴は長方形で、四隅にはあしが付いています。胴の広い面には、四角い線を囲んで2つの空間を作り、「富貴」という文字を浮き彫りました。両側の狭い面には取っ手が付いており、ここには石で作った丸い輪飾りをつけました。上部は炭を入れられるように空いています。

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