粉青沙器蓮花唐草文瓶

やや広めの口、細い頸部、ふっくらとした丸い胴部、そして高台にいたるまで、豊かで安定感のある粉青沙器の瓶です。形と図様の調和がすばらしく、彫刻技法も丁寧で、端正です。文様は5つに分かれています。胴部中央の3カ所に配された蓮花は、円を描くような茎で結びつけられています。蓮葉と花びらの中は黒象嵌で強調し、余白は白象嵌の点で埋めています。朝鮮時代初期の典型的な瓶の中でも優れた作品です。