粉青沙器象嵌魚文梅瓶
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高29.7

  • 指定文化財

    347

  • 番号

    徳寿 253

高麗から朝鮮への過渡期的な特徴を持つ梅瓶である。胴部の四面には白象嵌技法で、連続した連珠文と二列の同心円を描いており、その圏内にそれぞれつがいの魚と波状文が彫られている。円の外の余白には雨点文と鶴が描写されており、全体的に丁寧さと丹精を込めた印象である。全体的な雰囲気は高麗末の象嵌青磁に近いが、文様を表現するのにあたっては、印を捺して文様を入れる印花技法の比重が高く、釉薬も比較的明るい青灰色に変貌した点が注意を引く。