粉青沙器剥地牡丹唐草文壷
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 粉青

  • 寸法

    高45.0㎝、口径16.0㎝、底径19.0㎝

  • 番号

    本館 14562

  朝鮮前期に製作された粉青沙器の壷の典型的な姿である。口縁には粉粧が無く、頸から胴裾まで刷毛で白土が塗られ、白土を塗った部分とそうでない部分の境界が明確ではない。しかし、このような曖昧さが壷の素朴さとよく合っており、むしろ生命感と自然的さを際立たせている。肩部には、牡丹葉を彫花技法(白土粉装の上に施したい文様を線で彫刻し、白色の地に灰色の文様が表され、胴部には牡丹を剥地技法(彫花文から地の白土を掻き出して胎土を露にしたもの)で大きく大胆に表している。特に胴部の上下に広く掻き落とされた部分の互いに違う位置に、丸い形に図案化された小さい花弁をあしらって、全体の文様のバランスを調和させた点が異彩を放っている