半月形石包丁
  • 年代

    青銅器

  • 出土地点

    楊平郡

  • 材料

  • 寸法

     長16.2

  • 番号

    本館 13164

京畿道楊平から出土した青銅器時代の石包丁で、直線的な背部と曲線的な刃部からなる、典型的な半月形である。左右の幅が相当に長く、長舟形と呼ばれることもある。
 刃部は片刃で、やや背部寄りの中央に2つの孔があけられた。この孔に紐を通して手に握り穀物の穂を刈るのに用いられた収穫用道具とみられる。
 本例のような石包丁は、本来は中国の華北地方で発生した農業用の石器である。韓半島には新石器時代末に登場し、青銅器時代に稲作と共に本格的に用いられたが、鉄器が生産されはじめると次第に姿を消した。
 地域により形態に違いがあるが、咸鏡道地方では長方形が、忠清道と全羅道の海岸地域では三角形の石包丁もつくられた。