黙笑居士が自らを讃する
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 作家

    金正喜(1786∼1856)

  • 番号

    本館 5112

秋史金正喜の代表的な楷書作品である。“沈黙を守らなければならない時は、沈黙を守り、笑わねばならない時には笑う”という内容である。世俗での生活から多くのことを悟った後、解き放たれたという意味の言葉で、金正喜自身を「沈黙して笑う居士」と称する象徴的な語句で解き明かしている。
この作品は非常に丁寧で、精魂を込めて書いた痕跡が窺える。書体は細長く筆画の変化が大きく、鋭さが宿っている。柔軟に駆使した筆致から大家の趣を感じることができる。