武芸諸譜翻訳続集
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    29.5x18.8

  • 番号

    購 2153

 1610年(光海君2年)に訓練都監の都庁を受け持った崔起南が『武芸諸譜続集』に「日本考」を加えて出した兵書である。拳法、青龍偃月刀、夾刀棍、倭剣などの使用法を図にしてハングルでわかりやすく書かれたものである。
 壬辰倭乱直後の1600年、軍事兵法と武芸の重要性を認識した宣祖は、訓練都監に命じて『武芸諸譜』を編纂させて頒布し、1604年には抜けた部分を補充して続集を編纂させたが、刊行して広く配布する前にこの世を去った。これに、光海君が宣祖の遺志を継いで続集を再び刊行するころに日本考4冊がもたらされ、日本の地理的特徴、土俗、寇術、剣制などを付け加えた。
 薄い褙接紙に墨を用いてハングルで記し、多様なハングル活字を使用した。本書は朝鮮中期の武芸と兵法、日本考はもちろん、17世紀初めの国語研究にも重要な資料である。