三峰集
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    24x16.3

  • 番号

    新收 15087

朝鮮初期の開国功臣であり性理学者である三峰鄭道伝(1342~1398)の文集である。この所蔵品は朝鮮後期に再刊されたものである。巻2まで収録されている。
 前半部に染みがついたところや欠損部が多く、権近が書いた序文は初めからなく、重版時に書かれた申叔舟の序文も前半がない。“霽峯家蔵”と所蔵者の墨印が押されている。
 鄭道伝は性理学を唯一の統治理念として確立し、権近とともに朝鮮初期の文物・制度を整備するのに大きく寄与した人物である。また、政治家としてだけでなく、思想家としても重き比重をおいていたために、『三峰集』は朝鮮の建国理念、および韓国学研究の貴重な資料となっている。