粉青沙器剥地蓮魚文瓶
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 粉青

  • 寸法

    高34.2㎝、口径7.2㎝、底径9.6㎝

  • 番号

    新收 12396

  胴部の下部分が豊かに広がる朝鮮初期の瓶に比べて、重心が若干上に上がっている。また、形態に比べ径が小さく、高い高台が付けられた点から、初期よりは少し遅い時期に製作されたものだといえる。形成して、全体的に白土を厚く塗り文様部分の白土だけを残し、その周囲の白土を掻き落とす一般的な剥地技法とは反対に、文様部分の白土を削り胎土色で文様を表現している。逆剥地技法で装飾された例は非常に稀であるために、一般粉青沙器では感じることができない新鮮な味わいがある。蓮花と蓮弁の間を泳ぐ二匹の魚がゆとりを持って配置されており、それぞれの文様はよく整頓されていていながらも、豁達な印象を与える。