金銅蓋弓帽
- 年代
楽浪
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材料
金屬 - 金銅製
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寸法
長3.5
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番号
新收 11838
日傘は日差しを妨げるための大きな傘で、傘は覆うという意味で蓋とも呼ぶ。日傘は、一般的に儀式を行ったり主人が出かけるとき、僕(しもべ)が掲げ持つ傘である。高句麗壁画古墳には、日傘の柄が上方で折れて人の頭が日傘の中央に来るようになっている。
扇のように広げられた日傘の本体の端の部分には、布を固定して形を維持する為の装飾があるが、これを蓋弓帽と呼ぶ。
楽浪の墓では、金銅でできた蓋弓帽が残っている場合があるが、日傘が儀式用に使われ、墓に埋められた人の身分を示すために金銅で製作され、墓に共に埋葬したものと考えられる。
この蓋弓帽の形態は、端の部分が4枚の花弁がぱっと咲いた花形であり、サイズが小さい蓋弓帽の場合は、円板の形になったものもある。本体と連結する部分は円筒形になっており、片方に逆さに付いた突起があり、ここに紐で固定したことが分かる。