有溝石斧
  • 年代

    青銅器

  • 出土地点

    扶余郡

  • 材料

    石 - 砂岩

  • 寸法

     長14.5

  • 番号

    新收 6471

忠清南道扶余郡松菊里遺跡から出土した磨製石斧で、胴部の片側に紐をかけるための溝がほられており、“有溝石斧”と呼ばれる。全体を丁寧に研磨し、刃部は片刃にしあげた斧である。
 有溝石斧は、中国の華南地方や韓半島西北地方の有段石斧に由来するとみる説もあり、韓半島南部に独特な石斧が、型式変化や機能が向上する過程で発生したとみる見解もある。
 用途については、地面を掘るのに用いる道具とみる説もあるが、当時本格的な稲作農耕が開始したことと関連して、木製農具を製作するための道具と考えられる。
 青銅器時代中期の松菊里型文化段階の特徴的な石器の1つである。