粘土帯土器
  • 年代

    初期鉄器

  • 出土地点

    西区

  • 材料

    土製

  • 寸法

    高17.0

  • 番号

    新收 1852

大田市槐亭洞石棺墓から出土した、粘土帯の断面が円形の粘土帯土器で、胴部が膨らむ鉢形である。
 粘土帯土器は、口縁部の外縁に断面円形または三角形の粘土をつけてめぐらした二重口縁土器が一般的な形態で、無文土器時代後期に黒色磨研長頸壺と一緒につくられた。
 断面円形の粘土帯土器は、無文土器時代後期の韓半島南部全域で発見されている。一方、断面三角形の粘土帯土器は、現状では海南郡谷里貝塚など南海岸地域と、駕島や烏耳島など西海岸地域でのみ製作・使用されたとみられる。