韓国式銅剣
  • 年代

    初期鉄器

  • 出土地点

    西区

  • 材料

    金屬 - 銅合金製

  • 寸法

    長32.2

  • 番号

    新收 1844

1967年に大田市槐亭洞石棺墓から出土した韓国式銅剣である。遼寧式銅剣と同様に、剣身と剣柄を別々につくった銅剣である。遼寧式にくらべて剣身が直線化し、剣身の鎬とは別に、刳方部も脊に鎬が生じるように研がれたのが特徴である。
 この銅剣は、遼寧式銅剣の伝統が残る古式の韓国式銅剣である。脊の鎬が刳方部まで研ぎだされ、それより下は刃を立てずに輪郭が曲線をなしていて、遼寧式銅剣の特徴を残している。しかし、剣身の幅が狭まり、細長い形をしており、韓国式銅剣の初期の様相をみせている。
 防牌形銅器・剣把形銅器・円蓋形銅器・粗文鏡・天河石製飾玉・黒色磨研土器・粘土帯土器などと一緒に出土した。牙山南城里遺跡や礼山東西里遺跡と共に、韓国式銅剣文化の成立期における韓半島西南地域の特徴的な様相をみせている。