銅戈
- 年代
初期鉄器
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出土地点
達西区
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材料
金屬 - 銅合金製
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寸法
長39.7
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番号
新收 1836
大邱市東区晩村洞遺跡から出土した銅戈である。この戈は、鋒部が刃全体の半分以上を占め、幅が広い中広形銅戈に属する。
本例は、韓国式銅戈から変化して刃部の幅が非常に広くなり、厚さが薄く、柄にさしこむ部分が小さくなり、武器としての機能が退化した型式である。
韓国では、大邱飛山洞遺跡と晩村洞遺跡など2ヶ所での出土例だけが知られており、日本での出土例が圧倒的に多い。これは、韓国の有文銅戈が日本に渡って日本的なものに変化した後に、再び日本から流入した可能性が高い。
血溝の中には、短斜線からなる矢羽根状の文様が刻まれており、柄にさしこむ部分には同心半円文が刻まれている。この遺跡からは、銅剣・鞘付属具が一緒に出土した。