二段茎式石鏃
- 年代
青銅器
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出土地点
坡州市
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材料
石
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寸法
長11.1
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番号
新收 1378
京畿道坡州から発見された磨製石鏃である。石鏃は矢柄に差し込む茎部の有無により無茎式と有茎式に大分され、有茎式はさらに茎部が一段のものと二段のものに分けられる。
本例は、二段茎式石鏃に属する。鎬が茎部の一段目までのびており、一段目の茎部の断面は六角形をなし、二段目の茎は断面が丸くなるよう磨研された。二段茎式石鏃は、主に青銅器時代前期の遺跡から出土し、大同江流域や韓半島の中部地方に密集して分布する。
石鏃は狩猟以外に武器として用いられた可能性が高く、晋州大坪里の石棺墓では、石鏃が刺さっていた人の骨が出土した例もある。また、金海茂渓里の支石墓や昌原外東里の支石墓からは、特に長い石鏃が多量に出土したが、こうした場合は副葬用に特別に製作されたものとみられる。