白磁透刻芭蕉文筆筒
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 番号

    東垣 602

『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図83

円筒形の筆筒で、内側に多少傾けて削った全面には、中央に一条の陰刻線が廻らされている。文様は外面の上下に縦に溝を彫った帯を廻らせ、中央にはまだ開いていない芭蕉の葉を交差させて、その他の部分は透してある。陽刻と陰刻を全て使用して、細部の表現を写実的に描写した。
 釉薬は薄青色を帯びた白色釉薬を全面に均一にかけて、細かくひび割れた貫入は見られない。高台は丁寧に削って、畳付と高台の內底に砂まじりの耐火土を敷いて焼いた跡が残っている。