白磁鉄絵雲龍文壺
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 番号

    東垣 460

『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図70

口緑部は外側に広がっていて、胴は肩部が膨らんで下に行くほど狭まる形態の壺だ。
文様は短い頸部に唐草文を廻らせて、下側には余白を残し上下に如意頭文を廻らせた。主文様の雲と龍は胴の中央に施した。その中で雲の形が卍字型に表現されているのが見られるが、これは朝鮮時代中期に作られた白磁の特徴的な表現様式だ。
鉄絵で表現した部分の発色が多少曇って見え、一部取れてしまったところもあって残念だが、巧みな筆致と適切な濃淡など絵画的な構成が際立っている。
釉薬は黄色を帯びた純白色でかけられ、透明な感じがする。底部は底面を深く削り込んだ形態で、畳付と高台内底の一部に砂の跡が残っている。