粉青沙器象嵌牡丹文扁瓶
  • 年代

    高麗

  • 出土地点

    開城付近

  • 材料

    陶磁器 - 粉青

  • 寸法

    高17.4

  • 番号

    徳寿 5285

一般的な粉青沙器扁瓶に比べて量感に乏しく、平凡な印象が強い。平らな前後の面には牡丹の華麗な花弁と蔓が、面象嵌で大きく装飾されている。両側の側面には上下に分かれて文様が入っているが、上の部分には蓮弁文を、下部分には唐草のような植物文様が陰刻されている。粉青沙器の象嵌技法は、初期は単純な線で象嵌されていたが、しだいに製作技術が向上して、面で象嵌して大胆に表現している。蓮花•蓮花唐草•柳•魚などの文様を大きく配置しており、斬新さが際立つ。全北扶安郡牛東里窯からこの瓶と同一な特徴を持った陶磁器の破片が出土している。