白磁青画銅画長生文壷
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 寸法

    高37.3

  • 番号

    徳寿 4801

長生文は、いわゆる十長生(海•山•水•石•松•月または雲•不老草•亀•鶴•鹿)を入れて表現したものである。朝鮮時代には家具、服飾、建築、民画など多様な分野に好んで用いられ、その用途は長寿を祈願する祝寿用として製作されたものが多い。この壷もまた同じような用途に製作されたものと思われる。
文様構成を見ると斜線構図で、すらりと伸びている赤松を中心にして、その左右に鶴、亀、鹿、竹、雲などが誇張されて表現されている。青華顔料と銅画顔料を共に使用して、非常に華麗な雰囲気を出し、顔料の発色も濃い。形態を注意して見ると、口縁はまっすぐに高く立っており、水筒は豊満な上段から下に下がるにつれすぼまり、高台で一度内側に折れ込む形態である。これは19世紀に製作された壷の代表的な特徴といえる。