重要
天興寺銘青銅梵鍾
- 年代
高麗
-
材料
金屬 - 銅合金製
-
寸法
高さ 174.2cm
-
指定文化財
280
-
番号
徳寿 2445
梵鐘は仏教儀式に使われる重要な儀具であり、その音は地獄まで鳴り響き、衆生を済度すると信じられていた。
天興寺(チョンフンサ)梵鐘は高麗時代(918~1392)最大の鐘であり、その音色が最も美しく、統一新羅の様式を受け継ぎながら、部分的に変化を与える高麗鐘の形式を体現している。鐘を吊るすための龍頭は龍の形をしており、その形は新羅の鐘に類似しているが、龍が頭をもたげ、如意宝珠を加えているところが異なる。鐘身に刻まれた位牌の形の装飾は高麗時代の新しいスタイルであり、「聖居山天興寺鍾銘統和二十八年庚戌二月日」という銘文から高麗時代の1010年に天興寺で制作されたことが分かる。
製作技法や様式の面において、国内現存の高麗時代の鐘の逸品である。