重要
粉青沙器象嵌印花雲龍文壷
  • 年代

    朝鮮

  • 出土地点

    安東市

  • 材料

    陶磁器 - 粉青

  • 寸法

    高さ 48.5cm

  • 指定文化財

    259

  • 番号

    徳寿 2411

粉青沙器は美術史学者の高裕燮(コ・ユソプ、1905~1944)が「粉粧灰青沙器」と命名したことに由来する。灰青色の胎土に白土を付け、さらに透明な釉を塗って焼いたものをいう。朝鮮前期の15-16世紀に作られたが、独特なダイナミックさと自由奔放な雰囲気が漂い、高麗青磁の洗練された美しさとはまた異なる朝鮮の美意識が感じられる。

この大きな壷はボリューム感と肩部の膨らみが特徴である。このようなスタイルは、朝鮮時代に粉青沙器の制作が始まって以来現われた。印花*技法と象嵌**技法が適切な配分で用いられ、ダイナミックで健全な美しさを湛えた粉青沙器の美的特徴がよく現れた秀作である。

 

*印花:陶器の表面に木や陶器の判を押し、そこに白土などを埋め込んだ後、釉を塗って窯で焼いたもの。

*象嵌:鋭い道具で切り込みを入れ、白土や紫土埋め込んだ後、釉を塗って窯で焼いたもの。