収蔵品

青磁瓜形瓶

  • 時代

    高麗

  • 素材

    陶磁器 - 青磁

  • 規模

    高さ 22.7cm

  • 国宝/宝物

    94

  • 番号

    本館 4254

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高麗青磁は9世紀末~10世紀はじめに制作が始まり、12世紀に全盛期を迎えた。美しい翡翠色の釉と象嵌技法が特徴である。この時期の青磁の釉は半透明であり、青磁の表面にはひびがなく、落ち着いた雰囲気の光沢を放つ。当時としては新しい工芸技術である象嵌技法は、文様を刀で彫り、白土や紫土などを嵌め込み、釉を塗って焼く。したがって、青磁は造形美や翡翠の色よりは、透明な釉により鮮やかになる象嵌の文様を極める方向に発展していった。13世紀中盤以降、モンゴル()との戦争により青磁の制作環境が厳しくなり、それ以前の透明な色が失われ、緑褐色や黄褐色の濃い色のものが多くなった。これは朝鮮時代に受け継がれ、「粉青沙器」の源流となった。

高麗第17代仁宗(インジョン、在位1122-1146)の墓である長陵から出土したといわれる。文様、彩色、装飾が一切なく、釉の色と瓶の形の面において、高麗青磁を代表していることから、12世紀中頃に制作された高麗青磁を知る上で重要な史料となっている。

中国古代の青銅器である「尊」という酒瓶に由来し、北宋時代に陶磁器として制作されたのがわが国へ伝わった。中国の瓶は口頭部が大げさな形で胴部が大きく、最下部が短いため、ずっしりとした印象を与えるが、この瓶は完璧にバランスの取れた形、釉の翡翠色の透明感が引き立ち、高麗青磁ならではの美しさがよく分かる。

ズームイン/アウ

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