金冠・半跏思惟像の展示室をリニューアルオープン
  • Date2012-10-26
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国立中央博物館の代表的な遺物

金冠半跏思惟像の展示室をリニューアルオープン

 

 

 

韓国文化の真髄であり、国立中央博物館(館長・金英那<キム・ヨンナ>)収蔵の新羅時代の金冠と半跏思惟像、この二つの遺物のための展示空間をリニューアルオープンし、1023()から展示する。

 

国立中央博物館では一つの遺物に対し一つの展示室を設けているただ二つの例であるが、今回、展示室を全面的にリニューアルオープンする。リニューアルの主眼は、観覧客がより遺物の鑑賞に集中できるような環境づくりにある。

 

金冠室は全体的に落ち着いた背景にし、新羅金冠(国宝第191号皇南大塚金冠、第192号金製腰帯)の金色に輝く姿がくっきりと見えるよう遺物の位置を変え、また陳列台を新しく制作することにより近くで金冠が観られるように配置した。そして、展示室の全体の色合いや照明を新しく設計し、快適な環境を整えている。

 

半跏思惟像室の場合、塞がっていた入り口を半透明のガラスに変え、好奇心をくすぐるようなインテリアを施している。展示室の室内の床と壁を単色に統一させ、吸音効果の高い特殊壁を作った。照明もすべて安全で明るいLEDに取り替え、半跏思惟像がはっきり観られるようにした。現在、国宝第83号の半跏思惟像が展示されているが、国宝第78号の半跏思惟像に交替して展示する際には全体の壁の背景を変え、ムードを新たにする計画である。

 

また、両展示室ではNFC博物館サービスをはじめて提供する。NFC対応のスマートフォンで遺物の横に付着したNFCタグにタッチすると、遺物に関する詳細な情報や面白い物語の提供が受けられ、高画質の写真をスマートフォンに保存することもできる。また、関連書籍や記念品の案内を受けることもでき、リアルタイムで金冠と半跏思惟像に関する鑑賞をフェイスブック、ツイッター、medayなどのSNSで共有することもできる。

 

両展示室の展示改善事業を通じて、国立中央博物館は韓国の文化を代表する遺物に対して人々がより詳しく知り、よりいっそ感動を覚えることを期待している。また、年末までは仏教彫刻室の展示環境も全面的にリニューアルオープンする予定である。

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