先史古代館旧石器室・新石器室の再開館
  • Date2011-12-13
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再開館日2011.12.13.()

展示遺物:銛の刺さった鯨の骨など、約1,000

展示場所:先史古代館石器室新石器室(417 

 

立中央博物館1213()、先史古代館内の石器室と新石器室をリニューアルオープンした。今回のリニューアルにより展示される約1,000点の遺物のうち、約600点は新しく展示されたものである。

 

石器室では今から約4万年前の旧石器時代の、「早い時期における大型石器」と「遅い時期における小型石器」に分けて展示されている。早い時期を代表する遺物としては韓半島全域で出土したハンドアックス50点、遅い時期を代表する遺物としては大邱市(テグシ)・月城遺跡で出土した小さいブレイド(石刃)約400点が展示されている。また、ナイフ形石器、顔料と推定される鉄石英と黒鉛、新石器時代になって使われたと推定されていたが実は旧石器時代の遺跡からも出土した様々な磨製石器、矢先なども新しく展示され、旧石器時代の様々な生活像が窺える。

 

新石器室では「狩猟、漁労、採集、そして農業」、「韓半島各地の土器」、「精神世界と芸術」に分けて展示されている。高さ3mの貝塚土層、捕鯨の証拠と考えられる「銛の刺さった鯨の骨」、昌寧(チャンニョン)飛鳳里(ピボンリ)出土の、韓半島最古の船と櫂などの展示品により、海の資源を積極的に活用していた新石器時代の人々の様子が想像できる。また、韓半島各地で出土した新石器時代の土器約70点を同時に展示し、その形態と文様を比較してみることができる。さらに、新石器時代最大の墓から発掘した人骨、笑顔が刻まれた土器など、最新発掘の遺物も展示される。

 

リニューアルオープンした石器室新石器室が、遠い昔、韓半島に住んでいた人類を、より身近に感じ、理解できるきっかけになれば幸いである。

 

 

石器室展示の様子

ハンドアックス(全谷里遺跡)

 

櫂の出土当時の様子(昌寧飛鳳里遺跡)

 

銛の刺さった鯨の骨(蔚山・黄城洞遺跡)

 

銛の刺さった鯨の骨(蔚山・黄城洞遺跡、拡大写真)

 

埋葬された人骨(釜山・加徳島遺跡)

 

円盤状土製品(蔚珍・竹辺遺跡)

 

動物形土製品(襄陽鰲山里遺跡)

 

新石器時代の土器(釜山・加徳島遺跡)

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