収蔵品

デニーの太極旗

  • 時代

    朝鮮

  • 規模

    180x263cm

太極旗とは太極を中心に据えた韓国の国旗を指す。太極旗には太極(陰陽を象徴)と四掛(左上から反時計回りに乾-//夏、離-//春、坤-//冬、坎-/西/秋を象徴するものが配置)の文様が入っている。韓国を含む東北アジアでは、古くからこれらを万物の理であり、基本要素だと考え、その生成・変化・発展により宇宙が運行すると信じていた。また四掛は生命の機運と吉運と考えられ、招福と厄払いのための文様として使われることもあった。

この太極旗は1886年から1890年まで高宗(在位:1863~1907)の外交顧問を務めていたアメリカ人のデニー(Owen N. Denny, 1838~1900)18905月、清の圧力により罷免され、帰国に際に持ち帰った物であり、通常、「デニーの太極旗」と呼ばれている。彼は外交顧問を務めていた時、『清韓論』を表わし、近代国際法の理論に基づいて朝鮮が清に属しているという「属邦論」を否定し、清の朝鮮への干渉を厳しく批判、朝鮮は厳然たる独立国家だと主張した。現在、韓国に現存する最古の太極旗として知られている。

1900年、デニーの家族が代々保管していたものがウィリアム・ロールストン(William. C. Ralston)に寄贈され、さらに1981623、韓国に寄贈された。 この太極旗には製作当時の物と思われる太極旗を掛ける紐が右側に残っており、太極旗の右側を国旗棒に付けていたことが分かる。これは古くから右から左へと文章を書いていた伝統と関わりがあると考えられる。この太極旗の太極は、当時作られた他の太極旗と比較してみると、裏返しにして返し縫したのではないかと推定される。

ズームイン/アウ

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